世界のサボテンを集めた植物園をミューズパークに
  以前ミューズパークへの、何か有益な施設のアイデアを公募していたと思いますが、サボテンパーク、世界のサボテンのみを収集した植物園というのはいかがでしょうか。その理由はまず、他の植物に比べ日々の管理や世話に手間がかからず、人件費、その他の諸経費も非常に安く済むと言うこと、基本的に水やりだけ、それも他の植物のおそらく10分の1程度の水量で済むのではないでしょうか・・・

  それにサボテンだけならズブの素人でも、簡単な知識さへ得られれば、さほどの困難もなくこの植物の管理や世話ができるように思います。ただの植物園ならあちこちにあるので、さほど人を惹きつける魅力はなくなっているでしょうが、サボテンだけという個性と専門性を持たせれば、集客に関しても全国的な展開ができるのではないでしょうか・・・

  そして、サボテンの室温管理は太陽光発電のソーラーシステム(資金があれば風力発電なども併用)で、今時のエコスタイルを強調する。その他より多くの人に興味をもってもらえるようなアイデアを盛り込んで集客要素の強化を図る。たとえば、園内にはサボテンを使ったレストラン、テキーラなどの飲食物、化粧品などの販売店も併設、もちろん小鉢のサボテンの販売、可能ならそれら販売用のサボテンの栽培も行う。

  動物園から比べれば、種々の負担も圧倒的に軽く済むでしょうし、しかも集客力も長い期間で考えれば、いい加減な規模の動物園よりはるかに可能性があるように思います。
(梅)

# by kz1940 | 2009-03-11 21:28 | 秩父の自然・環境
秩父で映画『六ヶ所村ラプソディー』上映会 8月5日に鎌仲監督も来訪
 秩父の市民グループが、核燃施設にゆれる青森県六ヶ所村を描いたドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』の上映会を企画、8月5日に秩父市歴史文化伝承館ホールで行われる。当日は監督の鎌仲ひとみさんのトークもよていされている。また写真家の島田恵さんの六ヶ所村のミニ写真展も計画されている。以下、その呼びかけ―。

       「六ヶ所村ラプソディー」秩父上映会のお知らせ

謹啓 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
私ども「秩父で『六ヶ所村ラプソディー』をみようの会」は、今年の8月5日日曜に、秩父市歴史文化伝承館ホールにて、ドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」の上映を企画しております(詳しくは以下の資料をごらんください)。

当日は、鎌仲ひとみ監督にもおこしいただいて、お話をうかがう予定です。より多くの地域の方々に、この映画と監督のお話を共有していただきたく、広報宣伝活動にも力をいれていきたいと思います。

お忙しいと存じますが、ご都合がつきましたらぜひ上映会にいらしてください。よろしくお願いいたします。
                              
                         記
日 時:2007年8月5日(日)  (開場 12:30)
1回目
   13:00~15:00 上映
   15:10~15:40 監督のお話
         2回目
    16:30~17:00 監督のお話
   17:10~19:10 上映
場所:秩父市歴史文化伝承館ホール
内 容:「六ヶ所村ラプソディー」秩父上映会
      (2006年/カラー/スタンダード/119分 
監督 鎌仲ひとみ 製作・配給:グループ現代) 
同時企画: 鎌仲ひとみ監督の講演/写真家島田恵さんの六ヶ所村のミニ写真展

チケット:前売り1000円/当日1200円/学生1000円
チケット取扱店:ラパンノワールくろうさぎ 0494-25-7373
            チケットYAO(矢尾百貨店さま) 0494-24-8080
            時習堂書店さま 0494-22-1510

問合せ先  秩父で「六ヶ所村ラプソディー」をみようの会
      電話: 090-6119-3928(池田)
      E-mail: chichibu_rokkasho@yahoo.co.jp
     URL:http://movie.geocities.jp/rokurap_in_chichibu/

主催:秩父で「六ヶ所村ラプソディー」をみようの会
共催:秩父市ユネスコ協会準備会
協賛:Lapin Noir くろうさぎ
後援:秩父市、秩父市教育委員会、横瀬町、埼玉新聞社、秩父ケーブルテレビ、小鹿野町
協力:島田恵(「六ヶ所村」著者)、NPO法人市民シアターエフ


<上映会の目的>

原子力や核のことを知る機会があまりにも少ない。
そして考えてもよくわからない。
身近に感じることができない。

私たちは今まで重要な問題と感じながらも、なんとなく話題を避けてきたり、自分の生活とつなげて考えることをしてこなかったように思います。

さまざまな歴史的背景を経て、六ヶ所村の人々は、核燃賛成反対、と単純に二分できない複雑な状況におかれています。
この映画では、私たちと同じ一市民、一村民である人々の、原発や核という国家事業と、村での生活とのはざまで日々生きていく様子が、丁寧な取材を経て描かれています。そしてそれぞれの立場で、ひとりひとり自分が六ヶ所村でどのように生きていきたいかという思いを伝えてくれます
六ヶ所村の人々の声は、毎日電気を使っていながら現実を知らずに、原発というの選択を続けていこうとしている多くの日本人へのメッセージでもあります。

私たちは「六ヶ所村ラプソディー」を見て心動かされ、自分達が暮らす地域でも多くの人に見てもらいたいと思いました。この映画を通して、六ヶ所村の現実を知ること、エネルギー問題への意識を深めることを目的として、上映会を開催いたします。

さらに、この上映をきっかけにし、エネルギーの問題のみならず、現代の私たちが抱える国際平和や環境、人間の心身の健康など、さまざまな問題について勉強し、自分が暮らす地域でひとりひとりが日々どう生きていきたいかということに向き合い、考えを共有する機会を作っていきたいと考えています。
# by kz1940 | 2007-06-24 14:16 | 秩父の文化
五月、いろんな花が野山に
 秩父郡横瀬町の丸山林道をいつも歩く。四月から五月にかけ、新緑と共にいろんな花が咲く。その一部を紹介しよう。

写真1:高木にまきついたフジが淡い紫色の花をつけた。
写真2:棚田の土手をアザミがいろどる。
写真3:荒川は谷が深く、両側のきりたつ斜面には大木が育つ。そのひとつ栃が花をつけた。
写真4:5月、秩父の山里はアカシアの花でいろどられ、甘い香りがただよう。花はてんぷらにすると、ほんのり甘くおいしい。ためにし三杯酢で食べてみた。香りがほんのりただよい、結構いけた。
写真5-7:山の斜面に咲くウツギ。何種類もある。
# by kz1940 | 2007-05-26 13:50 | 秩父の自然・環境
秩父の野山はいろんな花が
 秩父郡横瀬町の丸山林道入り口辺りで、斜面に咲くスミレの群落と、鮮やかなオレンジ色の山つつじを見つけました。
# by kz1940 | 2007-05-02 20:34 | 秩父の自然・環境
街路樹が無惨に伐られた国道149号線
 秩父市内を走る国道149号線の街路樹が無惨に伐られ、道路拡張が進んでいる。車はすいすい通るが、歩道は通行止めの日も。歩道を歩いていると、排気ガスがまともに吹き付け、息苦しくなる。

 行政も車も、歩く人は目にはいらないようだ。まして、車椅子の人や目に不自由な人がいることなど、想像もできないらしい。
# by kz1940 | 2007-03-04 23:58 | 秩父の政治・行政
秩父市に異様な光景出現 沿道に日の丸の行列
 正月2日、秩父神社に初詣をしようと国道299号沿線のみやのかわ商店街を通りかかってギョっとなった。なんとずらりと日の丸の旗の行列なのだ。なんとも異様な光景で、
早々に通り抜けたが、その日一日、いやな気分だった。

 日の丸の旗については、いろんな議論がある。近しい人が戦争でなくなった方にとっては、いやな思い出しかないという人も多い。

 教育基本法が強引に改正され、「愛国心」の強制が教室で始まるかもしれないという時代である。学校では君が代と日の丸掲揚が事実上強制され、教師が処分されるという問題が続出している。

 この旗の行列を仕掛けたのは「みやのかわ商店街振興組合」なのだが、あまりに無神経すぎるといえよう。それとも「愛国心」教育に一役買おうというつもりか。それなら商人として失格だろう。例え少数でも人が嫌がることをやって、ものが売れるとは考えられない。

 私自身も、もうこの商店街では買い物をするのはやめようと思った。
 
 最近、よびもののナイトバザールも振るわないで知恵を絞っていると聞いたが、何でも飾ればよいというものではあるまい。
# by kz1940 | 2007-01-04 00:15 | 秩父の社会・人
彼岸花
 秩父はいま、彼岸花が真っ盛りです。もともと熱帯性のこの植物が慰安では北海道まで北上しているといいます。球根で増えるこの花がどうやって海をわたり、移動してきたのか。薬効や救荒植物として、人が持ち運んだのでしょうか。

 ぼくが子どもの頃は、縁起が悪いとみんなから敬遠されていましたが、今ではこの花を見るためにわざわざ出かけてくる人もいるくらい人気者です。
# by kz1940 | 2006-09-28 21:17 | 秩父の自然・環境
田んぼに住みついたカモ
 遅れに遅れた今年の梅雨も明け、ようやく太陽が戻ったころ、田んぼに住みつきたカモ一家が畔で遊んでいた。アイガモ農法のカモではなく、野生のカモたちだ。

 雨が降り続いて、田んぼではいもち病が発生、普段は消毒などしないこのあたりの田んぼでも、あちこちで防除がはじまっていた。農薬をまかれたらどうするつもりなのか。気になった。

(秩父郡横瀬町で)
# by kz1940 | 2006-08-06 14:27 | 秩父の自然・環境
何だかわかりますか
 いつも歩く横瀬町の丸山林道に面した雑木林の土手で見つけました。赤い卵とも小さなだるまさんとも見えます。ベニタマゴダケというキノコだそうです。食べられるということでしたが、遠慮しました。やがて卵がぱっとわれ、胞子が飛び散るという話でしたが、別に確認したわけではないので、真偽のほどは保証できません。

 いずれにしろ、今年は雨が多かったせいか、キノコが目につきます。
# by kz1940 | 2006-08-01 23:51 | 秩父の自然・環境
食べたらやばいだろなぁ
 長雨の合い間、久しぶりに林に入ると、いろんなキノコがにょきにょき出ている。見た目はうまそうだけど、見るだけにしておこう。
# by kz1940 | 2006-07-23 21:14 | 秩父の自然・環境
久しぶりで農協を勉強する
 農業経済の専門雑誌『農業と経済』に久しぶりに目を通す。8月号の特集「JAは再生できるか!」の座談会と論文8本を一気に読む。10月に開催されるJA全国大会の議案、つまり農協はこの先どうするのかを検討した諸論文だ。

 グローバル化のなかで農業は「縮小の一方だから、農協が無事ですむわけがない。この事態を乗り切るには、権力と資本に迎合して組織の存続のみを願うか、地域と農家に寄り添って新しい協同組合を創造するか、この二つのどちらを選ぶかしかないことは自明だ。

 現実のJA農協は前者の道をひた走っているとしか見えない。
# by kz1940 | 2006-07-20 23:40 | 秩父の経済・産業
いまを盛りと甘草の花
今年の秩父は、どういうわけか甘草に花が目につく。土手や田んぼの畦に咲き乱れていて、ほぼ10年秩父に住んでいるが、初めての光景である。緑の中にオレンジ色の花が映えて、実に美しい。
# by kz1940 | 2006-07-18 21:42 | 秩父の自然・環境
ピースボート乗船記
<06年7月7日>

昨年秋と今年冬、水先案内人でピースボートに乗った。遅ればせながらその簡単な報告です。

ピースボート乗船記                                大野和興
 昨年夏と今年冬、ピースボートに乗った。水先案内人という名の講師役で乗ったもので、どちらも3週間ばかりの旅だった。昨年夏はケニヤで乗船してエジプトを経由し、紅海から地中海に入り、アテネで下船した。今年冬は南米チリまで飛び、世界遺産の港町?で船に乗って、そのまま南太平洋をひたすら進み、モアイ像で有名なイースター島、ゴーギャンが一時住んだタヒチへ。僕はそこで船を降り、1日ぼおっと海をながめてから成田への直行便に乗った。

 いずれも世界一周の船旅のつまみ食いなのだが、もう二度と行けそうないところにただで行けるという実に有意義な旅だった。船には乗客が900人ばかり、ピースボートのスタッフや若いボランティアを入れ、船員は勘定に入れないで1000人以上が乗っている。 

 乗客は大きく二極に分かれる。20歳台と60歳台以上だ。20歳代は学生だったり仕事をやめて乗ったり、多くはピースボートのビラ張りや案内文書発送などのボランティア活動をして何がしかの船賃補助を獲得して乗船している。60歳代以上はいうまでまでもなく退職金と年金世代。夫婦でにおっている人が多いが、シングルもかなりいる。

 若い人、同世代の人、いろんな人と知り合い、楽しかった。ぼくは主に農業や環境、グローバリゼーションの話をしたのだが、農と食に興味を持つ人が、若い人にも熟年層にも驚くほど多く、話も熱心に聞いてくれた。

 気をよくして、実験村の話もひとくさりした。土地と土の話、腹八分目の話、三里塚型有機農法やワンパックという自前の流通がたたかいの中から生まれた話。三里塚を知らない若い人、かつて三里塚に来た年配の人たち、みんな興味しんしんで聞いてくれた。

(写真はパルパライソの街角。急な斜面に張り付くように町が広がり、いたるところに待ちの芸術家による壁画がある)。
# by kz1940 | 2006-07-07 10:46 | 折々
チョウチョ
<06年7月2日>
 今日午前中、近所の山道で見かけたチョウチョです。きれいなので携帯で撮りました。
# by kz1940 | 2006-07-03 21:50 | 秩父の自然・環境
梅雨の合い間のジャガイモ掘り
<06年7月2日>
 定年就農で、3年前から隣村で農業をしている友人Nさんの農場でジャガイモ掘り。昼ごろ小雨がぱらついたが、なんとま持ちこたえ、梅雨の合間の作業を続けた。

 我が家の近所の人もいっていたが、今年の秩父はジャガイモの出来がよい。芋ほりをしながらジャガイモの品種の話になった。秩父には大滝イモという特有の品種がある。奥秩父の山間地で作られていた、粒の小さな赤イモで、花も赤みががっている。高冷地のやせた土でもよくできる。味もいい。シベリアに抑留された兵隊が(もしかしたらシベリア出兵?)、ふんどしに隠して持ち帰ったとか、ペルーからやはり誰かが持ち帰ったとか、いろんな伝説があるイモだ。

 もうほとんど作る人もいなくなったが、地元では伝統品種として特産で売り出そうという話が持ち上がっている。
# by kz1940 | 2006-07-03 00:16 | 折々
いま村で何が起こっているか
 グローバル化の農村でいま何が起こっているか。『理戦』2005年冬号に書いた文章を「大野和興の農業資料室」http://rural-journal.at.webry.info/
(リンクにあります)にアップしました。この10年で生産者の手取り米価は半分になり、村が次々と消えていっています。
 そうした状況は日本だけでなくアジア全域に広がっており、そのことについても触れました。

 『理戦』05年冬号は、食料と水を軸に世界の構造と近未来の予測を特集しており、なかなか読み応えがあります。上記の文章も、そのひとつとして書いたものです。
# by kz1940 | 2005-11-15 21:54 | 秩父の経済・産業
GMイネ反対魚沼集会にいってきた
 8月26日に南魚沼市で「新潟県農業を遺伝子汚染から守る魚沼集会」t題する集まりがあり、日曜で時間もあったので出かけてみた。主催は新潟総合生協。上越で農水省の試験研究機関「上越研究センター」が強行した遺伝子組み換えイネの野外実験に反対して運動をしている上越有機農業研究会の峯村正文さんに誘われての小さな旅であった。

 秩父から秩父鉄道で熊谷に出て、在来線を乗り継いで最寄駅の六日町で降りた。JRの年寄り割引制度を使ったからこの間運賃は1800円程度。実に安い。熊谷から高崎に出てそこで上越線に乗り換え、水上でまた乗り換えて六日町まで。新幹線では見落とす景色をゆっくり見ることが出来た。効率を求めて時間を買うようなことをしなければ、この日本もまだ棄てたものではないな、と、得をしたような気分になった。そう、育種だって10年がかりでゆっくりやればいいのだ、効率を求めた自然の摂理に反する遺伝子いじりをするから話はややこしくなるのである。

 会場の南魚沼市民会館では峯村さんら上越から駆けつけた百姓衆に大勢会った。みんな20年来の友人である。上越では7月24日に、私が事務局長をしている脱WTO草の根キャンペーンは招聘したタイの反グローバリゼーションの女性運動家ポンティップさんを受け入れてもらって、「米があぶない=自由化と遺伝子組み換え=」と題するミニシンポをしたばかりで、その折随分世話になったのでそのお礼をするいい機会にもなった。

 参加者の多くは総合生協の組合員である女性だったが、地元の農家からの出席者もいた。魚沼コシの本場であり、遺伝子組み換えイネには無関心ではおれないからである。5月下旬、地元農民にとっては寝耳に水、天からふってたように遺伝子組み換え騒動が始まって3ヶ月、反対運動は着実に地域に浸透している印象を得た。
# by kz1940 | 2005-08-30 21:53 | 秩父の経済・産業
ネギははなたれに限るー京野菜にも輸入の影
                                      大野和興
●食のファッション化
 人間、行き着くところまで行くと、やはりこれではいけない、と思うものである。それが、目先の衣装だけを変えたファッションに終わるのか、本物の変化に結びつくのか、その判別はなかなか難しい。最近流行りのスローフードなるものも、どうやら「スローフードなレストラン」や有名人ご推奨のこだわりの食材といった程度の流行りものなのだろうな、と思う。

 スローフードを言い立てる作家やグルメ評論家や学者先生は、“WTOにNO!・世界は売り物ではない”のデモに顔を出す(それも有名人として呼ばれてくるのではなく、一参加者として足ごしらえもりりしく手製のプラカードなどをもって)くらいでなくては、ね。もっとも、そんなデモに出てくる人はたいがい、コンビニ弁当やラーメンライスでとりあえず腹を満たし走り出す輩ばかりだから、同席するのもはばかられるのかもしれないけど。
 
●60種の野菜を作る
 そんななかで、頑固な農の作り手や食の職人に出会うと、やっぱり感激する。先日、京都市上京区の野菜農家佐伯昌和さんの話を聞く機会があった。伝統野菜の代表ともいえる京野菜を作り続けている40代の若手農民だ。

野菜畑の多かった上京区も、いまでは都市化されたが、そこで60アールの畑を耕し、野菜専門農業を営んでいる。できるだけ自然の恵みに基づく農業をしようと、野菜栽培につきもののハウス栽培はやっていない。化学肥料は使わず、4年前から農薬もやめた。都市農業の利点を生かして、生産したものの八割は自宅の前の直売所で売っている。

 佐伯さんが作る野菜は年間約60種。京野菜ばかり作っているわけではないが、九条ねぎ、壬生菜、水菜、伏見とうがらし、鹿ケ谷かぼちゃ、万願寺、堀川ごぼう、賀茂なすなどなど、自身で種取りもしながら京都の生活に根付いた伝統野菜を手がけている。

 作る以上は、食べ方にもうるさい。例えば九条ねぎ。9月下旬に種をまき、翌年3月に定植、8月に抜き取って干し、先をちょん切ってまた植える。収穫は10月末から翌年3月まで。収穫まで1年半かかる。野菜はなんでもそうなのだが、ねぎも冬は甘くておいしい。寒さで凍らないよう水分を減らして糖度を高めるからだ。とくに九条ねぎは一名はなたれねぎとも言い、切るとトロッとしたものが出てくる。これがおいしいのだ。     

●三里四方の旬のもの
 九条ねぎには太ねぎと細ねぎの二つがある。太ねぎのほうがトロが多くおいしいのだが、いま市場に出回っている九条ねぎはほとんどが細ねぎである。ねぎの市場規格は1束200g。ところが太ねぎは1本で300gはある。規格をはみ出してしまうということで、市場が取り扱わないのである。佐伯さんは直売が中心だから、おししい太ねぎを作ることができる。

「それにしても」と佐伯さんは言う。
「京都の人もこのごろ、すき焼きは関東の白ねぎになってしまった。昔は九条の太ねぎだったのだが」
 せっかく京都に住んでいるのに、と残念そうだ。しかもその九条ねぎも、近年中国からの輸入ものが出回り、見た目はまったく分からないという。「中国に視察に行った人の話だと、ねぎだけでなくいろんな京野菜の種が中国で売られていたそうです」

 料理人が苦労するのが、下ぶくれのひょうたんの形をした鹿ケ谷かぼちゃ。切ってしまえば普通のかぼちゃと見分けがつかないからだ。そこで上から下に切り下ろして、このかぼちゃの独特の形を生かす板前さんもいるが、これがなかなか難しい。
 農業はおてんとさまだと露地栽培にこだわり、野菜は三里四方の旬のものを、と頑固に言い張る佐伯さんの野菜談義ほんの一こまを紹介した。

# by kz1940 | 2004-11-27 15:48 | 秩父の経済・産業


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