ピースボート乗船記

<06年7月7日>

昨年秋と今年冬、水先案内人でピースボートに乗った。遅ればせながらその簡単な報告です。

ピースボート乗船記                                大野和興
 昨年夏と今年冬、ピースボートに乗った。水先案内人という名の講師役で乗ったもので、どちらも3週間ばかりの旅だった。昨年夏はケニヤで乗船してエジプトを経由し、紅海から地中海に入り、アテネで下船した。今年冬は南米チリまで飛び、世界遺産の港町?で船に乗って、そのまま南太平洋をひたすら進み、モアイ像で有名なイースター島、ゴーギャンが一時住んだタヒチへ。僕はそこで船を降り、1日ぼおっと海をながめてから成田への直行便に乗った。

 いずれも世界一周の船旅のつまみ食いなのだが、もう二度と行けそうないところにただで行けるという実に有意義な旅だった。船には乗客が900人ばかり、ピースボートのスタッフや若いボランティアを入れ、船員は勘定に入れないで1000人以上が乗っている。 

 乗客は大きく二極に分かれる。20歳台と60歳台以上だ。20歳代は学生だったり仕事をやめて乗ったり、多くはピースボートのビラ張りや案内文書発送などのボランティア活動をして何がしかの船賃補助を獲得して乗船している。60歳代以上はいうまでまでもなく退職金と年金世代。夫婦でにおっている人が多いが、シングルもかなりいる。
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 若い人、同世代の人、いろんな人と知り合い、楽しかった。ぼくは主に農業や環境、グローバリゼーションの話をしたのだが、農と食に興味を持つ人が、若い人にも熟年層にも驚くほど多く、話も熱心に聞いてくれた。

 気をよくして、実験村の話もひとくさりした。土地と土の話、腹八分目の話、三里塚型有機農法やワンパックという自前の流通がたたかいの中から生まれた話。三里塚を知らない若い人、かつて三里塚に来た年配の人たち、みんな興味しんしんで聞いてくれた。

(写真はパルパライソの街角。急な斜面に張り付くように町が広がり、いたるところに待ちの芸術家による壁画がある)。
by kz1940 | 2006-07-07 10:46 | 折々


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